| 今年(令和5年)、2023年6月、私は87歳になります。社会的な分類によれば、人は65歳になると前期高齢者となり、75歳になると中期高齢者となり、85歳以上には何と後期高齢者という、何とも哀れな名称が付けられてしまうのです。
自分の人生を振り返ってみると、65歳になった時、市役所から前期高齢者という通知が届いた時は、私はマラソン人生真っ只中の時だっただけに、この通知には大いなる違和感と大いなる立腹感を覚えた記憶が今でも鮮明に残っているのです。75歳、中期高齢者の時も、この時は地球一周(4万キロ)プラス1万キロ=5万キロを走破していた直後だっただけに、更なる違和感を覚えたものでした。75歳以後は、マラソン人生を卒業して、ウオーキングと週2回の水泳と、60歳の頃からご縁をいただいている太極拳の世界に没入していて、今では元気な100歳人生を目標に掲げ、頑張っているところです。
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85歳を過ぎた頃から、少しづつ足腰に違和感を感じるようになり、外出の際には杖の力を借りるようにしているのですが、情けない事に、今度は70〜80%ぐらいの割合で、この杖をどこかに忘れて帰るので、この悩みを他人にも言えず、悔しい思いをしていたところ、親しい先輩から、“杖を忘れた事を覚えているのだから、何も心配する事はないよ”と励まされ、今は幾分気持ちが楽になっているところです。 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
さて、最近になって、大いなる心配事に見舞われているのです。 昨年の4月に家内が腹痛を訴えて病院を訪ねてみたところ、即手術、即入院という大ハプニングに見舞われたのです。私達家族は、事情がよく理解できず、只々心配で心の中で無事をお祈りをする他はなかったのでしたが、手術後にわかった事は、家内の病名は左腹部大動脈瘤破裂で、あと数分時間が遅れていたら、命も危なかったとの事でした。病院のお陰で、家内はICUに1週間、その後一般病棟で10日間の入院で退院し、その後自宅療養で、今は大分元気を取り戻してきています。
しかし今年になって、また新たなる心配ごとが家内の身体に起こっております。 今度は病院の検査で、心臓の冠動脈3本につまりが見つかり、開胸し、バイバス手術で血液の循環を正常に戻す手術を2月中旬にはしなければならない事態になっているのです。今度の入院は1ヶ月位にはなりそうな気配がします。体力の回復には1年以上かかりそうです。 私としては如何ともしがたく只々病院に命を預ける他はなく、私は家内の手術の成功を天地の神仏様に手を合わせて無事をお祈りする日々が続いている次第です。 87歳を前にして考える事は、“人の命は、天地神仏によって生かされているのかも知れない”という事です。家内が元の元気を取り戻してくれるか否かは、彼女の生きようとする意志の強さと、彼女を取り巻く私達の願いの強さと、どれだけ天地神仏様が味方になって下さるか、に他ならないのかも知れません。
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30年程前に他界した私の母の口癖は、“お天とう様が見ているので、人様から後ろ指を指されるような人生を送ってはいけませんよ”でした。 家内が人様から後ろ指を指されない人生を送っている事は、50数年の人生を共にしてきた私が一番良く知っております。必ずや彼女は「お天とう様」に見守られていると私は100%の確信を持っております。 残された人生、 “天は自ら助ける者を助く人生”であらねばならないと願う今日この頃の私であります。 2023・1・31日の記
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