 | 奥田のコラム(NO211) アメリカ孫を訪ねる旅 | ( 2014/09/30 ) |         |  琉球新報、9月28日のティータイムというコラム欄に、「アメリカ孫」という投稿記事が載っていて、私は大いに共感させていただきました。 実は私にも2人のアメリカ孫がいて(コラムNO203、205にも記載)、来る10月2日から17日迄、家内と一緒にその孫に会いに行ってくるのです。 上の孫ANIKA(6歳)には、すでに2〜3回は会っているのですが、下の孫MARIKA(2歳)に会うのは今回が初めてです。
今の世の中、スカイプという便利な文明のお陰で、この二人の孫には月に1〜2度の割合で映像では会っているのですが、息子(アメリカ孫の父)の話によれば、二人の孫が覚えている日本語は@ジージとバーバ、Aおはようとおやすみ、Bありがとうとこんにちわ、Cいただきますとごちそうさま位との事で、はたしてどこまで孫との意思疎通が出来るであろうかと、私は大いなる不安とときめきに明け暮れている昨今であります。
今回のアメリカ旅のもう一つの楽しみは、沖縄在住の娘夫婦と一緒に1歳と2か月になる沖縄孫の希望(のぞみ)が同行する事です。アメリカ孫と沖縄孫がどんな初対面をして、どんな展開になっていくのであろうか、実に興味深いものがあるのです。 願わくば今回の旅を機に、それぞれの孫達がワールドワイドな素晴らしい人間関係を築いていって欲しいものと願うばかりです。
さて、今回のアメリカ旅は、¨孫¨とは別に、私達夫婦にはもう一つの大事な目的を心に秘めた感謝の旅でもあるのです。その感謝の旅というのは、私の末息子(アメリカ孫の父親)が今から21年も前に、15歳で単身アメリカゴルフ留学を目指した時に、大変お世話になった3組のご夫婦に再会し、改めてのお礼を申し伝えたい旅なのです。
一組目のご夫婦は、Hank Johnsonご夫妻です。Hankさんは、ゴルフの好きな方であれば誰もが知っているであろう往年の名ゴルファー、トム・カイト選手やフレッド・カプルス選手のコーチをつとめられた有名なティーチング・プロの先生です。 当時15歳であった末息子がゴルフ留学をしたい一心で、或る人の紹介でアメリカにこのHank 先生を訪ねた際、息子を快く引き受けて下さり、自分の息子のように可愛がって下さった息子のゴルフ人生の先生です。Hank先生のお陰で息子は今ではアメリカ女性と結婚し、二人の子供にも恵まれ、日本人としては数少ないUSPGAの正会員の資格も取得し、世界中のゴルフ場をフリーパスで利用できる好運人生を授かっているようです。
二組目のご夫婦はBen Clementsさんご夫婦です。Benさんは、息子が単身留学をした際の身元引受人を引き受けて下さった方です。まるで英語力の無かった息子を、家族同様に可愛がって下さり、息子のゴルフを応援しながら勉強の応援もして下さり、息子を名門校と言われるブライアーウッド・クリスチャン・ハイスクールに入学させて下さった教育の恩人です。
息子はこの学校では、ゴルフ部と音楽部に籍を置き、ゴルフ部ではゴルフの才能を大いに発揮し、特待生の待遇で学費を免除されての卒業でした。また音楽部では、たった一人の東洋人であったが故の個性が認められ、ニューヨークのあのカネギーホールにも合唱団の一員として出演すると言う好運にも恵まれました。
三組目のご夫婦は、Edo &Sekikoご夫婦です。Sekiko さんは沖縄のご出身です。息子が沖縄からの留学生である事を知ったその翌日から、息子を自宅に引き取り(それまではアパート住まいでした)、学校を卒業するまでの5年間、一切の生活の面倒を見て下さった実生活の大恩人です。 ご主人のEdo さんは、昔沖縄に将校として勤務され、Sekikoさんと結婚された大の沖縄ファンです。ご自分の机の前に息子の写真を飾ってくれて、我が子の様に可愛がってくれたEdoさんの姿を思い浮かべる度に、私の目には涙が溢れるのです。
*私は上記の三組のご夫婦を通して、アメリカには深く感謝をしております。今沖縄は辺野古の海の基地問題で大きく揺れ動いております。私の知る限りでは、アメリカの大多数の国民は辺野古の事など何一つ知らされてはおりません。辺野古の問題は日本政府とアメリカ政府の政治問題以外の何物でもないような気がいたします。アメリカの国民が辺野古の現実を知ったなら、大多数の人達は間違いなく、美しい自然の海を後世に残す事に両手を挙げて賛成してくれるに違いありません。 私は日米両国が真の親善国として後世に禍根を残さない関係が続く事を願って止みません。 (2014・9・30日の記) 写真上:アメリカ孫のANIKA(6歳) 写真中:アメリカ孫のMARIKA(2歳) 写真下:沖縄孫の希望(1歳のパスポート写真) | |  |