| 奧田のコラム(NO112) 「人生塾」 in OKINAWA Now | ( 2011/06/03 ) | | 私は沖縄に住んで40年にもなるのですが、つい近年から、この沖縄に「人生塾」という、まさに人生を語り合おうという素晴らしい教育塾が誕生している事を知りました。しかもその人生塾の主宰者たるや、今私の最も身近におられる玉城康雄先生である事を知るにつけ、私にとりましてはこのうえもない喜びであり、光栄であり、誇りであるのです。
玉城康雄先生は、沖縄国際大学の名誉教授で、ご専門は英文学と聞きます。 私と玉城先生のご縁は、今から3年程前に、沖縄県宮古島における21世紀養生塾沖縄宮古島大会(帯津 良一先生健康講演会)の時からです。わざわざご夫妻で宮古島までおいで下さり、それ以来、帯津 良一先生を塾頭と仰ぐ「21世紀養生塾沖縄」の熱心な会員となってくださっているのです。21世紀養生塾沖縄(天遊会)は、気功・太極拳を通して、宇宙の摂理と一体となった健康人生を目指している人達の研修会です。
さて、玉城先生の人生塾とは、今から3年前に誕生していて、玉城先生の教え子を中心に,2か月に1回の割合で玉城先生のご自宅に集まり、人生を語り合われるのだそうです。時にはゲスト講師をお招きすることもあって、今回のゲスト講師は、元那覇地方裁判所判事、現琉球大学法学部教授、名護簡易裁判所判事の公職にあられる稲葉耶季(やすえ)先生でした。(2011・5・28日開催) 私はその稲葉先生とは以前に不思議な出会いをしていて、どうしても一度は、しっかりと稲葉先生の事を知っておきたいと思っておりましたので、今回の人生塾には、外部者ながら是非とも参加させて頂きたいとお願いしたのでした。
私と稲葉先生との不思議な出会いとは、今から4〜5年も前の事ですが、沖縄の聖地といわれる「久高島」行きの待合室だったと記憶しております。その頃、私は久高島での気功教室を頼まれていて、何回か足を運んでいたのでした。稻葉先生も久高島にちょっとしたW庵Wのようなものを持たれていて、時々そこで瞑想をされるという事でした。その時、稲葉先生は「私は気功、太極拳に、とても関心があるのです」と申されたのでした。裁判所とか判事とかにかかわる人が、どうして気功、太極拳と結びつくのであろうかと、私はその時以来ずっと疑問に思っていたのでした。
この度の「人生塾」で私のその疑問は瞬時にして消え去ったのです。稲葉先生はお話の冒頭で、『私の両親はクリスチャンでしたが、私はキリスト教にも、仏教にも何教にも染まっておりません。私の魂の目指すところはW宇宙の根源Wにあります。私は宇宙の根源の声に耳を傾けていたいのです』、と申されたのです。その言葉に私は感動を覚えずにはいられませんでした。何故なら、この言葉こそはまさに私が気功、太極拳の中に求める世界だからです。
稲葉先生は子供の頃から大自然の中にいるのが大好きだったようです。一冊の本で沖縄に深い思いを持つようになり、「ビルマの竪琴」という映画を見て、沖縄戦で亡くなられた方々の霊を弔う為に沖縄に転勤を希望されたそうです。またある時、ヒマラヤの少女の目を見た瞬間から、ヒマラヤに学校を作ろうと思い立ち、今は二つの稲葉学校が出来ているそうです。
稲葉先生は誰もが仰天する程の超自然流の生活を実行しておられる方のようです。 家の中はちょっとした洗濯機以外は、クーラーも冷蔵庫もテレビもなく、着るものは白の木綿着が3着だけ。食事は自然の物を少量。徹底した自然主義を貫いておられる方のようです。 私は稲葉先生のお話を聞きながら、気功・太極拳にかかわる者の一人として、沢山の反省に気付かされておりました。本当に素晴らしいお話を聞かせていただいたと感謝しております。この会を主催してくださった玉城先生にも心からの感謝です。 (2011・6・3の記)
*いま、私の手元に、当日稲葉先生がお話された講演内容を要約した一枚の用紙がありますので、次回のコラムに書かせて頂こうと思います。 写真上:人生塾塾長玉城先生と講師の稲葉先生 写真下:当日の人生塾風景 | | |