21世紀養生塾沖縄
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奥田のコラム

21世紀養生塾沖縄「天遊会」代表の奥田清志です。
ここでは健康に関する事を中心に、印象深い日々の出来事や、時には忘れ難い過去の思い出話なども含め、私の近況報告とさせていただきます。
( コラム中の画像はクリックで拡大します)
奥田清志


(NO53)バラク・オバマ米大統領就任式に思う事 ( 2009/01/27 )

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 「変革」と「希望」、そしてあまりに印象深い「YES WE CAN」のキャッチフレーズを掲げて、遂にアメリカ大統領にまで上りつめたバラク・オバマさんの大統領就任式だけは、何としても同時進行の映像で見ておかねばならないと思い、眠い眼をこすりながらも、真夜中のテレビにかじりついていた2009年1月20日の夜でありました。

 オバマ新大統領の口から、どんなに凄い第一声が発せられるものかと、私は固唾(かたず)を飲んでテレビを見守っていたのですが、意外や意外、その第一声は静かな小さな声の「THANK YOU」でした。18分30秒の演説は淡々としたもので、いささか期待はずれを感じながら眠りについてしまったのですが、翌日の新聞に載った演説集に目を通していく内に、オバマさんの発言には、じわじわと心に深く浸み込んでくるものがあることに気付き、読み終えた時には、オバマさんこそは、まさにアメリカ合衆国の救世主であり、世界の救世主でもあり、地球を救う救世主かもしれないと思うようになりました。

 バラク・オバマ新大統領の信念は、ブッシュ前大統領が掲げた新自由主義という名のもとに強行され続けた、野放図な金儲け主義からの決別にあるように思えます。 オバマ新大統領は就任演説の中で次のような事を述べておられます。 
・アメリカ経済の弱体化の原因は、一部の人たちの強欲と無責任さにありますが、その選択を怠った市民にも責任はあるのです。

・富裕層のみを優遇する国は長く繁栄する事は出来ません。この国は医療費も高過ぎ、教育制度は子供たちを見捨てている。大事な事は、富を分配して、安心と誇れる人生を送れるよう支援する事です。
・金儲け主義は地球の資源を使い過ぎ、地球環境を脅かしています。太陽エネルギー、風力エネルギーに目を向けるべきです。
・アメリカは平和と尊厳を求める国、男性、女性、子供達の友人であります。世界の、事情の異なる国々とは、共に歩む新たなる方法を探していきたい。

マイナス7度という極寒の中をものともせず、オバマ新大統領の就任式に集まった200万人を越える熱狂的な人々の姿は、アメリカ合衆国の市民のみならず、世界中の心ある人達が、オバマ新大統領に、真の平和と真の自由と真の平等への「変革」を求めて集結した姿に違いありません。
 
 オバマ大統領の信奉するリンカーン第16代アメリカ大統領は、¨誰に対しても悪意を抱かず、すべての人に慈悲の心を差し伸べること¨を信条とされたのだそうです。オバマさんは彼の生い立ちから想像しても、リンカーン大統領のこの信条を自らの信条として、21世紀を、奪い合う争いの世界から、与え合う慈悲に満ちた平和の世界に変えていこうと心に誓っておられるのではないでしょうか。私にはオバマ大統領の顔には一点の私欲も感じられないのです。
 世界中の人たちがオバマ新大統領と心を一つにして、他者の事を思いやる事になれば、21世紀の地球は、必ずや平和と幸福に光り輝く美しい星に甦るのではないでしょうか。まさにYES WE CAN!!でありたいものです。バラク・オバマ新大統領の誕生に、心からのお祝いを申し上げたいと思います。
                 
(2009・1・23の記)


(bT2)サムエル・ウルマンの「青春の詩」に学ぶ ( 2009/01/07 )

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 2009年元旦、私はふと立ち寄った本屋さんで、強く目にとまった本に出会いました。それは、あまりにも有名なサムエル・ウルマンの「青春」という詩の中の一節である“青春とは心の若さである”、という題名の本でした。
 実は十数年前にも、これと同じ題名の本を買い求めていたのですが、何故かこの日は、目にとまったこの本が、特別な新鮮さで私に迫るものがあり、私は再び買い求めて早々に目を通したのです。
十数年前とは比較にならない程の新鮮さと深さで、心にしみる感銘を覚えずにはいられませんでした。


 「青春とは人生の或る時期ではなく、心の持ち方を言う。年を重ねるだけで人生は老いない。理想を失うとき初めて老いる」
72歳の私には本当に心に響く言葉です。


 サムエル・ウルマンは1840年の生まれ。10歳の頃、両親と一緒にドイツからアメリカに移住したユダヤ系のアメリカ人だそうです。彼の人生はユダヤ人移民の差別を受け、苦難と挫折の連続であったようですが、彼は敬虔なるユダヤ教徒として、社会の弱者に限りない愛を注ぎ、社会奉仕に献身し、自らを奮い立たせ、84歳の生涯を終えるまで理想と情熱に生き続け、「青春」(YOUTH)という感動の詩を後世に残してくれたのです。「青春の詩」はウルマン78歳の作品だそうです。
 
 サムエル・ウルマンの「青春の詩」を座右の銘としている人は沢山おられるようで、敗戦の日本の地に第一歩を踏み入れたあのマッカーサー元帥もその一人だそうです。日本ではナショナル(現パナソニック)の創始者であられた松下幸之助さんは、次のような言葉にして、ご自分の色紙に書き留めておられたとの事です。
「青春とは心の若さである。信念と希望に溢れ、勇気に満ちて日々新たなる活動を続ける限り、青春は永遠にその人のものである」と。

今回ご縁を得て、再び買い求めた本の中に、これまでは気付かなかった新たなる感動の言葉を発見する事ができました。ここに書きとどめ、これからの人生の糧にしたいものと思っております。

*人生のどんなところにも、気をつけて耕せば豊かなる収穫をもたらすものが、手に届く範囲にあるのです。涙の中にも希望はあるのです。

*よき船出(死への旅立ち)をするには、それまでの人生を意味ある生き方にしなければなりません。金儲けや争いごとに心を煩わせてはいけません。私が船出をする時、嘆きの涙は欲しくありません。私を惜しむことなく、ともに過ごした日々を喜んで欲しいのです。そしてこう言って欲しいのです。「満ち潮です。良い船出を!!」と。 

(2009・1・4の記)


(bT1)2008年に感謝、そして夢に一歩前進!! ( 2008/12/26 )

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

2008年の私は、世間で言われるところの古稀(こき:72歳)という節目の歳でありました。
今の時代、古稀がまれに見る長寿の年齢と思う人は、それこそ稀なのかもしれませんが、実は私も、これからが本番の人生という気がしているのです。2008年を終えるに当たって、この年に頂いた人生の喜びに感謝の手を合わせながら、また一歩前進できる人生でありたいと願うばかりです。


●21世紀養生塾沖縄村づくりの夢●
 「21世紀養生塾」とは、帯津良一先生が提唱されている“21世紀の健康づくり”、ということです。「21世紀の健康とは、自らの心掛けで、自らの生命のエネルギーを溢れさせていく健康のことです」、と帯津先生は申されます。私はこの言葉に感銘を受け、今から5年前に「21世紀養生塾沖縄」を誕生させました。スタート時はほんの数人でしたが、今では沢山の賛同者を得て、2年前には、日本一きれいな海の宮古島にも新しい支部が誕生しております。

 21世紀養生塾は全国にもその輪が拡がり、どうやら来年ぐらいから全国各地との交流が始まりそうな気配になってきております。県外の方々は、沖縄には特別の魅力を感じてくださっているようで、私はそんな方々の期待にもこたえるべく、“生命の躍動”を感じてもらえそうな、「21世紀養生塾沖縄村」を造ってみたいと言う思いに夢を膨らませているのです。「念ずれば花開く」、坂村真民さんの有名な格言もあることですし、何としても念じ続けたい夢であります。
 

●県立武道館に「気功・太極拳教室」が誕生●
 思いがけない事でしたが、2008年4月から、沖縄県立奥武山武道館に、シニアの為の健康教室(気功・太極拳・呼吸法)がスタートすることとなり、私がその指導に当たる事になりました。対象は中高年者で、3ヶ月単位の教室ですが、第1期30名、第2期33名、そして進行中の第3期には40名の応募者があり、熱気に満ちたこの教室には感動を覚える程であります。

 世の中、健康教室花盛りの感がありますが、いずれも、若中年層を対象としたもので、シニアにはちょっと無理な気がしています。中国3000年の歴史の上に培われてきた気功・太極拳の動きは、シニアの為には最適の健康法で、毎週1回、この教室を訪ねる生徒さんたちが、回数を重ねるたびに、素晴らしい笑顔になってくださる姿を見るにつけ、私は、健康のお手伝いを出来る今の自分の人生に、大きな感謝と喜びを覚えているのです。


●アメリカ孫、ANIKAの誕生に学ぶこと●
 2008年6月24日(アメリカタイム)、私の家系に初めての混血の孫が誕生しました。女の子で名前はANIKA(日本語名:亜日香)です。私はまだこの孫には会っていないのですが、毎月のようにインターネットで送ってくる孫の写真に、なんとも不思議な感動を覚えずにはいられません。理屈抜きに可愛いいのですが、ANIKAの誕生を通して、今の私の一番の願い事は、世界が平和であって欲しいと思う事です。そして人は世界のどこに、どんな形で生まれたとしても、国籍、人種に関係なく、誰もが差別の無い幸せな人生を送って欲しいと願うのです。

 折りしも、2008年は、アフリカにルーツを持つといわれるオバマさんがアメリカ大統領に選出されました。オバマさんは演説の中で「白人のアメリカでもなく、黒人のアメリカでもなく、民主党のアメリカでもなく、共和党のアメリカでもなく、私たちはアメリカ合衆国民なのです」と発言され、世界中の喝采を浴びました。

願わくば、いつの日かこの地球上に、世界中の人たちが、世界中の人たちを思い合える、真に平和な地球国の誕生を夢に描いてみたいものですね。

2008年に感謝です!!


(bT0)佐藤如風さんの「風の便り」と楊名時太極拳 ( 2008/12/10 )

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

「風の便り」という小冊子が送られてきました。送って下さったのは仙台にお住まいの佐藤如風(じょふう)さんです。実は佐藤さんとは、まだ一度もお目にかかったことも無いのですが、私が尊敬してやまない帯津良一先生からの紹介という事で、ご縁をいただいているのです。
お目にかかっていないばかりか、年齢も、お仕事なども全く知らないのですが、1〜2度の短い電話のお声と、この小冊子「風の便り」を通して、私は佐藤如風さんには、ただならぬご縁のようなものが感じられて仕方ないのです。

 「風の便り」を通して解ることは、佐藤さんは随分と早い時期から(約30年以上も前からと推察します)、私のもう一人の恩師である故楊名時先生(楊名時太極拳創始者)に心酔されていて、その後、楊名時太極拳(日本健康太極拳協会)の仙台支部長を経て、現在は東北ブロックの理事という立場におられるようです。私は太極拳の組織には殆ど関心が無いのですが、“楊名時先生と楊名時太極拳が好きでたまらない!!”という点では、どうやら佐藤如風さんとは、100パーセントの一致を見るような気がしているのです。

 佐藤如風の“如風(じょふう)”という名前は本名ではなく、仏像彫刻家としてのお名前で、佐藤さんにはもう一つ、禅の修行家としての“公胤(こういん)”というお名前もあり、更には陶芸家としての造詣も深く、ご自分の窯には楊名時先生からいただいた“大極窯”という名前がつけられているとのことです。

 さて、「風の便り」には、それはそれは素晴らしい内容の文章が、とても解りやすい言葉で表現されていて、人生の意味や、人生の歓びなどを納得して学ぶ事が出来て、本当に有難いのです。一人でも多くの方に読んでいただきたいと思っております。

 「風の便り」(第2巻)の中に、佐藤さんは次のように書かれています。「私はこれまで様々な事に手を出したり、試みたりしてきましたが、結局、最後まで残ったのは“座禅”と“楊名時太極拳”でした」と。これは、どれ程、楊名時先生とその太極拳に心酔されていたかという事、そして、楊名時太極拳が“動く禅”であると言われる由縁に他ならないと思うのです。

 今年72歳になる私も、遅ればせながらも、楊名時先生と楊名時太極拳に出会えた歓びに浸る今日このごろであります。人は生涯、目標のある人生に生きられることは幸せな人生と思います。私の今の願いは、“100歳の太極拳を舞ってみたい”と思う事であります。

佐藤如風さんとのご縁に心から感謝いたします。


(bS9)第5回「琉球の祭典」と太極拳「ミルクムナリ」【10/25,26開催】 ( 2008/11/26 )

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 「琉球の祭典」は、「Ryukyu民族の祭典」という名称で親しまれていたものです。今回の第5回大会から、「琉球の祭典」という名称に変わり、県をあげての一大イベントに拡がりを見せてきているのです。

 この祭典には、遠くは北海道の"よさこいソーラン節"、新潟県の"佐渡おけさ"、高知県の"よさこい鳴子踊り"など、大挙して出演される大掛かりな催しですが、何と言ってもメインの出し物は、"ミルクムナリ"という音楽に乗って、数百人の若者たちが舞い踊る、勇壮闊達な"エイサー踊り"であろうかと思われます。
 この踊りに触れた人は、誰もがその魅力に虜になってしまうと言われるのですが、勇壮闊達なエイサー踊りもさることながら、"ミルクムナリ"という音楽の素晴らしさに、その秘密が宿っているのではないかという気がしているのです。何故なら、この音楽を聴くだけで私の体は熱くなってしまうからです。

 さて、今年の7月頃であったと記憶しております。ミルクムナリの作曲者である日出克さん(コラムNO17に記載)から、「今年の秋の祭典では、ミルクムナリによる太極拳を舞台にかけてみたい・・・」とのお話があり、私は気軽な気持ちで「ハイ、解りました」と答えていたように思います。
 祭典の前日、リハーサル会場に足を運んでみて、あまりの会場の大きさにびっくりしてしまいました。ある旅行会社が誘致する県外のお客さん、県内のお客様、併せて、2500〜3000人程の座席が用意されていたのです。こんなに大勢の人前に立つのかと思うと、足がすくむ思いでしたが、もう後に戻る事など許されるはずも無く、私は何度も天を仰ぎ、覚悟を決めてステージに立つ他はありませんでした。

 その時のステージの様子は次のようなものでした。
およそ300人の若者が、ステージを取り囲み、比較的ゆっくりとしたミルクムナリの音楽にのせて、太極拳風の群舞を舞うのです。私はそのステージに一人で立ち、私の思うがままの太極拳を舞えばそれでよかったのです。日出克さんの生演奏をバックに、300人の若者たちとの競演に何の違和感もなく、まるで夢の中の出来事のような思いで、私は2日間のステージを無事に舞い終える事ができました。

 時が過ぎて、今、頭の中には二つの思い出が記憶に残っております。
一つは、ミルクムナリによる太極拳など、これまで誰一人として考えた事の無い発想であり、この時のステージが世界初の事であろうと思える満足感です。もう一つは、当日、一緒のステージに立たれた伝説のミュージシャンと言われるハードロックのジョージ紫さんが、わざわざ私の楽屋を訪ねてくださり、「素晴らしい太極拳でした、自分も太極拳をやってみたくなりました」と言って、何度も強い握手を繰り返してくださったその時の感激です。
 ハードロックという「動」の世界と、太極拳という「静」の世界がどこで、どう結びつくのか、私にはその結論が見つかってはいないのですが、いずれにしても、2008年の琉球の祭典は、私に思いもかけない大きな思い出と、喜びと、人生の収穫をプレゼントして下さったのです。
感謝の気持ちがこみ上げてくるばかりです。

※写真下
右 ジョージ紫さん
左 城間健市さん

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