| 奥田のコラム(NO193) 帯津良一健康講演会「健康長寿と攻めの養生」(その一) | ( 2013/12/28 ) | | 去る12月22日(日)、沖縄県女性財団¨てぃるる¨主催による上記の講演会があり300人余りの人達が集まりました。 帯津先生の講演会は、これまで何度かありましたが、いずれも私達沖縄養生塾の主催によるもので、今回は沖縄県の外郭団体主催によるものであった事に意義深さを感じます。 これは多分、今年の9月に沖縄県が大々的に長寿県日本一奪回宣言をした事による一連の動きであろうかと思う次第です。 私のメモを辿りながら講演会の内容をお伝えしようと思いますが、決して十分でない事をお詫びいたします。
<健康長寿と攻めの養生>
・ 以前,五木寛之さんと長寿について話し合った事がありますが、何歳以上からが長寿であるかの分岐点は見つかりませんでした。 歴史に残る宗教家を例に挙げれば、浄土真宗の親鸞聖人は90歳、法然さんも長寿であったようです。一方曹洞宗開祖の道元禅師は53歳、空海さんは61歳でした。
・ 著名な作家を例にとれば、夏目漱石は49歳、正岡子規は36歳でしたが、二人とも50歳未満の人生ながら偉大なる業績を残されているのですから、長寿と業績とは必ずしも一致しないと言えるかも知れません。
・ 健康養生法を唱えた人たちの寿命としては、太極拳の楊名時先生は80歳、調和道呼吸法の村木弘昌先生は79歳、正座法の岡田虎次郎さんは68歳、江戸時代に生きた貝原益軒さんは当時としてはまれにみる84歳の長寿を生きております。
・ 帯津先生は現在まだパワー満開の77歳ながら、腹囲は98センチ、γGTPの数値はめったな人には負けた事のない数値の持ち主ながら、γGTPの値で病院を訪れる患者さんを元気づける為には、自分の偉大なる数値を落とす訳にはいかないのです。限りなく300に近いのだそうです。
・ 帯津先生の優れているところは、前立腺が少年の様で、脳こうそくの跡が全く見られない事です。特別の事は何もしないのですが、50年間毎日欠かさず食べ続けている¨湯豆腐¨によるイソフラボンのせいかも知れません。
・ サプリメントは何も使用していなかったのですが、数年前に免疫学の大家であられた多田富雄先生が脳梗塞で亡くなられたのをきっかけに、ある製薬会社から送られてくるナット―キナーゼを毎日二粒飲み続けております。
・ 健康の条件は病院の検査が示す数値だけではありません。大事な事はダイナミックに生きようとする¨ときめき¨なのです。単なる守りの養生では心はときめかないのです。攻めの養生こそが心のときめきとなり、心のときめきが凛とした老いを生きる最大の条件となるのです。
・ 凛として老いている(生きている)人の例として@ 青森県で「森のいすきや」という民宿を経営している佐藤初音さん(91歳)の姿が真っ先に頭に浮かんできます。佐藤さんの作る¨おにぎり¨は有名で、このおにぎりを食べると誰もが元気になるそうです。佐藤初音さんの笑顔と歩く姿は天下一品の美しさです。
・ つい最近会った人の中では、女性登山家として初めてエベレスト登頂に成功された田部井淳子さん(74歳)です。田部井さんはガンを3回患い、余命三か月を宣告されながらも、山登りを止めなかったのです。抗がん剤治療で苦しみながらも、大好きな山登りを続けているうちにガンは消えたのだそうです。山登りのときめきと山頂の感動が彼女のガンを消滅させたとしか思えません。(田部井淳子さんは新年から帯津先生のもとでホメオパシー医療を希望されているそうです)
・ 歌手の五月みどりさんは74歳ながら色気が漂うばかりです。五月みどりさんは今でも9センチのハイヒールを履くそうですが、9センチのハイヒールは腰の筋肉を持ち上げる効果があるので、止める訳にはいかないのだそうです。
・ 凛として生きておられる人達の共通点は、¨心のときめき¨に他なりません。胸に燃えたぎるものを持って生きている人の姿には生命のエネルギーが溢れております。 (2013・12・28日の記)
写真上:帯津良一健康講演会ポスター 写真中:帯津先生講演 写真下:講演会会場風景
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