2018年冬季オリンピックフィギアスケートで活躍した選手たち 2018年冬季オリンピックスピードスケートで金メダルの小平奈緒選手 2018年冬季オリンピック団体パシュートで見事金メダル獲得の選手たち 2018年冬季オリンピックでマススタートで優勝した高木菜那選手 元気いっぱいのカーリング女子チーム 2018年冬季オリンピックで活躍しメダリストになった選手たち | 2018年、第23回冬季オリンピック平昌大会が幕を閉じました。スタート時点では何故か、あまり関心が湧かず、開会式もテレビニュースで観る程度の私でしたが、フィギアスケートの羽生結弦選手(23歳)と宇野昌磨選手(20歳)の、まるで神業とも思える完璧の演技と、それに、密かに応援していた宮原知子選手(19歳)の格調高い会心の演技にも魅せられ、私のピョンチャンへの関心度は一気に燃え上がる事となりました。
結果的には、日本選手団のメダルは金(4)、銀(5)、銅(4)と史上最多の13個となり、実に興味深い大会となりましたが、何と言ってもこのピョンチャン大会で咲かせた”日本の花”は、終盤戦に於ける女子スピードスケートと女子カーリングによる日本女性軍団の大活躍ではなかったかと思うのです。
<女子スピードスケート>
(1)500mスピードスケートをオリンピック新記録で圧勝した小平奈緒選手(31)の勇姿に感動を覚えました。小平選手は500mでの金メダルの他にも1,000mでの銀メダルにも輝きました。彼女が日本選手団の主将として発したインタビューの言葉"百花撩乱"の下りは実に名言であったし、私は大きな感銘を受けました。
(2)団体女子追い抜きスケートでは、高木美帆選手(23歳)を中心とした日本チーム、菊池彩花(30歳)、佐藤綾乃(21歳)、高木菜那(25歳)の4選手が世界の強豪オランダを破るまさかの偉業を成し遂げました。高木美帆選手は一人で金、銀、銅のメダルを獲得しました。
(3)今回の大会で初めて採用される事となった新種のマススタートは、決勝戦に勝ち残った16人の中で、最も小柄で身長155cmの高木菜那選手が、一瞬の隙を突いて、ものの見事に第1位でゴールインを果たしたのですから、私にはまるで夢の中の風景を見ている思いがありました。 高木菜那選手は団体女子追い抜き戦に続き、一人で2個の金メダルを獲得、姉妹合わせると二人で何と5個のメダルを獲ったのですから、前代未聞の大快挙というほかに言葉が見つかりません。
<女子カーリングの奇蹟>
ピョンチャンオリンピックの最後の最後に、最大のドラマが待ち受けておりました。 北海道北見市の小さな町(常呂)に拠点を置くLS北見カーリングチームが、3位決定戦で銅メダルを賭けた英国との死闘を5−3で逆転勝利をしたのですから、もう言葉にならない感動でした。この勝利の瞬間のテレビ視聴率は、何と42.3%だったのだそうですから、日本中の人がこのカーリングの勝利に酔いしれていた事になるのです。
北海道北見市の常呂の町に拠点を置いて頑張ったLC北見カーリングチームは、一夜にして日本中に、もしかして世界中に、その名を轟かせる事になったかも知れないのですから、これ程のドラマにはめったに出会えるものではありません。
彼女たちの"そだね"は一夜にして世界の合言葉になった感があります。私はこの一言の中には北見の人たちの優しさが凝縮されていると思い、行けるものなら一度は行ってみたいと思い、地図を手にしてみたのですが、北見市はともかく、常呂の地は一人でいったら帰って来られないかも知れないと思えるほどの最果ての地にあり、一瞬私の心は止まったままになっております。
カーリング選手の一人、吉田知那美選手の言葉が、深く印象に残っております。【私は小さい頃から夢のない小さな町に住むのが嫌だと思っていたのに、カーリングのお陰でその町が今夢いっぱいの町になった事が嬉しくてたまりません】。 北見市の皆さん、常呂の皆さん、これからは胸を張って世界に羽ばたいて下さい。 北見とは対極の地にある私達の沖縄からも応援させていただきます。本当に本当におめでとうございます。そして感動を有難うございました。 2018年2月28日の記
追伸:メダルを獲られた選手の皆さんには、大きな拍手と心からのおめでとうを申し上げます。メダルには届かなかった選手の皆さんには、極寒の中の検討を讃えたいと思います。オリンピック参加という名誉ある体験が、これからの皆さんの人生にお役に立つことを心から念じます。ピョンチャンオリンピックに携わった関係者の方々のご苦労にも敬意を表します。
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